聞くこと、話すことの難しさ

先日、話を聞くのが下手な人にアドバイスをしていた時に、偶然、自分で、どういう心構えで、人の話を聞いているのかが分かったので、お話します。

まず、前提として、
「どんなに頭の良い人でも、他の人の話を100%正確に聞くことはできません。」

それは、何故かというと、言葉は、現実の一部を言語という記号を使って、切り取ったものだからです。

どういうことかというと、
「りんごは赤い」という事実を例にとってみると

相手に、「りんごは赤い」と伝えたときに、

僕の考えている「赤」と、伝えた相手が考える「赤」は、赤の濃度や明るさで、絶対に同じになりません。

また、りんごの「大きさ」「品種」などその他、いろんな条件で、
伝えた相手が、僕と同じものを頭に思い描くことはできません。

一つの言葉だけでも、これだけの違いがでてきます。
そうすると、会話や文章など、コミュニケーションの中で、生じる差というのが
どれだけの距離があるのか。

僕は、相手に伝わっている、相手のことを理解しているというのは、「幻想」だと思っています。

そうすると
・人の話を聞く。
・相手に伝える。

方法ということを考えた時に、常に、次の心構えを持つ必要があります。

・自分は、相手の話を聞けていない、理解できていない。
・自分の話は、相手に伝わっていない。

自分自身は、常にこの疑念を持って、人の話を聞いて、相手に語っています。
だから、必ず、コミュニケーションの中で、疑問がでて、質問がでてきます。

そして、もう一つ大切なことが、
・自分は、一度で、相手の話を理解できるという確信。

この両輪に位置するものをできるだけ、高い次元でバランスさせる。

そして、その次元を上げていってやっと

物事を1ミリだけ、
「あるがままに見る。」
「あるがままに伝える。」

ことができるようになれるかも、と思っています。


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